現代の思想的潮流

やはりエコーチェンバー化自体が、GAFAのヘレニズム思想(人間性回復運動)からきているので、その反対のヘブル主義という視点を持たない限り解決しない。聖書の勉強を通じてしみじみと感じるが、これはやはり今後の思想的潮流を予測するうえでも傾向として明らかになっていくと思う。

わりと中長期的に起こる事象は、おそらくエコーチェンバー型のカルトがまるでお湯が沸騰するように群発していくこと。GAFAルネッサンスによって個人の情報発信が極端に楽になったことで、情報空間の在り方が大きく変容している今、ある種の臨界点を超えつつあると思う。
GAFAルネッサンスは、価値観の多様性をもたらしたが、同時に構造上、いたしかたなく倫理的堕落をもたらす。その結果、倫理的回帰(リバイバル)が起こると思う。

GAFAルネッサンスが臨界点に達している大きな理由は、やはりデバイスの進化。結局のところ、民生用のメディアデバイスと、業務用のメディアデバイスの差異が、極端に小さくなっている。なおかつデバイス自体が、マルチメディア化していることで、ウェブ上にあげられる情報量がとんでもないことになっている。すでに本人でも振り返るのが大変なくらい、ライフロガー化している。今後は脳波や、生体情報などもアップロードされていく時代が遠からずやってくると思うので、ある意味普通に生きてきた現実よりもより情報があふれる時代になったため、もはや「編集」という概念が意味をなさなくなってしまっている。編集の時代から、信条形態、その人本人が何を信仰しているのか(知から信へ)の時代へと移行しつつある。
GAFAルネッサンスはその情報量ゆえに、最終的に、知の時代から、信の時代へと移行していく。つまりどんな信仰を持つかで、体験する世界が大きく変わるという時代の到来。そして普通に考えてこの信の共通項が多ければ多いほど、人とのストローク交換量は多くなる。つまりヘレニズム化時代特有の、ストア学派的孤独を感じなくなる。そうしたメカニズムからどの時代においても常にルネッサンスのあとに、リバイバルが来るようになっている。これは歴史的真実だ。

また情報の非対称性が貨幣価値となる時代がすでに知から信へのパラダイムシフトが起こってきてる今、貨幣価値を定義する前提が大きく変わってきている。そもそも貨幣価値自体は人々の信の上に成り立っている。知から信へとパラダイムシフトが変わる時に大きな価値となるのが、聖書の中で啓示されたエクレシアの概念。このエクレシアの本質を理解しないと、日本人の感覚だとただの「宗教団体」だと誤読してしまう。これが大きな誤読であって、これは知から信へとパラダイムが移動する中で、非常に合理的な新しい経済圏の誕生だと言える。ある意味貨幣経済に頼らずとも、信の領域で、価値が担保されているので、生きていく上で困らない支え合いのコミュニティができあがっていくことになる。これは共産主義とも違うし、今の時代だからこそ可能になる新しい経済圏の在り方だと言える。そもそも資本主義自体が、カルヴァン派のエクレシアから登場した。この原点に立ち返った時、資本主義自体がその倫理性を復興させる信仰回復運動の勃興は、歴史的にも考えて、必然性のある流れになっていくと思う。

ようはプロテスタントの誕生は、カソリック 経済圏からの独立と、新しいエクレシアの形成にこそあった。その契機となったものが、贖宥状(しょくゆうじょう)だったということも興味深い事実だ。
現代日本における格差社会から階級社会化への移行という文脈も、ここに非常に大きく関係してくると言える。

日本人が無自覚に汎神論優位主義になってしまっていることをメタ認知して、意識的に再選択することは、エコーチェンバー化の中で非常に重要な視点になっていくと思う。特に汎神論優位主義でいくならば、現時点ではあまりにも弱すぎる日本的信仰の弁証学をしっかりと築き上げていかなければならないし、それが戦前の国家神道と何が違うのかもしっかりと内外に証明していかなければならない。日本人が無意識にとっている汎神論優位主義は、弁証学的思弁にあまりに弱すぎて、割とお粗末な議論、たたの異教徒に対する無知と、ニッポンの島国根性ゆえの恥ずべき誹謗中傷、戦時中の日本人が鬼畜米英と蔑んでいたヘイトスピーチの域を超えていないと思う。どこでも手に入る聖書を読みもせず、知ろうともせず、蔑むのは、知的にも、倫理的にも非常に愚かな行為だ。
そもそも汎神論という構造自体が、シンクレティズムや偶像崇拝に陥るので宿命的にそうなってしまうわけなのだが。汎神論優位主義を語るならば、すくなくとも聖書は読み、キリスト教神学の基礎については前提として学んで、その上で汎神論優位論を、日本人としての自信と確信ををもって語って欲しいなと思う。それが本来の国際人としてのあるべき姿ではないだろうか?

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